ブラはどうやって洗うのが正解?洗濯ソムリエに聞いてみた!【下着編】

正しいランジェリー(ブラ・ショーツ)の洗濯方法をプロが教えます

傷みやすいブラやショーツのお洗濯。適当に洗濯機に入れて回していませんか?

ブラやショーツなどは洗濯方法や干し方を間違えると、ヨレヨレになって伸びてしまい、すぐにダメになってしまいます。

体に直接触れる大切な下着だからこそ、丁寧に優しく洗ってあげましょう。

また、ブラやショーツは溜め込まず毎日洗濯することがポイント。

汚れが繊維に染み込んでしまうと、生地の劣化や黄ばみの原因になるので、できる限り毎日洗濯して下さいね。

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田中まなみ
ANVAR公式ライター
洗濯ソムリエ、クリンネストの資格を保有
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お気に入りの可愛いブラやショーツは、購入した状態を長く保ちたいですよね。洗濯を失敗するとすぐにヨレヨレになり、ゴムや紐部分などが伸びて台無しに。
今回は、洗濯ソムリエの筆者が長持ちさせる正しいブラやショーツの洗濯方法を詳しく解説します!

ブラ・ショーツの基本の洗濯方法

ブラ・ショーツの基本の洗濯方法

ブラやショーツにある洗濯マーク(取扱い絵表示)を確認し、洗濯機で洗えるタイプであれば回して大丈夫です。

まずは洗濯機での基本の洗い方をご説明します。

手順1 : 洗濯ネットに入れる

洗濯ネットに入れ
ブラとショーツは、別々のネットに入れましょう。

ブラは畳んで入れることができる専用のネットがおすすめです。

専用のネットを使うことで、ブラカップの型崩れを防ぎ、紐やフックが他の衣類と絡まないようにしてくれます。

頻繁に洗うショーツも痛みやすいので、目の細かいクッション型などの洗濯ネットなどを使用しましょう。

色の濃いブラやショーツは色移りの可能性があるので、白系のものと一緒に洗濯機で回してはいけません。
必ず別々に分けて洗濯するようにして下さい。

手順2 : おしゃれ着用中性洗剤を入れる

ブラやショーツを洗濯する時は、洗浄力の強いアルカリ性の洗剤ではなく、衣類を傷めにくい中性洗剤がおすすめです。

ブラやショーツは外的汚れではなく汗や皮脂などの汚れがメインになるので、中性洗剤でも十分キレイに洗うことができます。

手順3 : 「手洗い」「ソフト」「おしゃれ着洗い」などのコースで洗う

通常よく使う標準モードは強水流のため、デリケートなブラやショーツのお洗濯にはおすすめできません。
長く洗いすぎることで生地に負担をかけてしまうので、必ず弱水流のメニューで短時間洗濯するようにしましょう。

綿100%のブラやショーツであれば他の洗濯物と洗っても大丈夫ですが、長持ちさせるためにはやはり弱水流のコースで洗うことが1番です。

他の衣類とは汚れ具合も異なり洗剤の使い分けも必要なので、できるだけ別々に洗うことをおすすめします。

ワイヤー入ブラ、デリケートなショーツは手洗いが基本

ワイヤー入ブラ、デリケートなショーツは手洗いが基本

ワイヤー入ブラ、シルクやレーヨン素材、レースやビーズなどの装飾がついたブラやショーツは、洗濯機で回すことはできません。

その場合は手洗いをしましょう。
また、長持ちさせたいお気に入りのブラやショーツなども手洗い洗濯がおすすめです。

ワイヤー入ブラの正しい洗い方

手洗いする前に、ブラの内側にパッドがある場合は取り外し、分けて洗うようにして下さい。

手順1 : 金具などのホックは留める

ホックがレースや素材に引っかかる恐れがあるので、それを防ぐためにも手洗いの前は必ずホックを留めるようにしましょう。

手順2 : 洗濯桶にぬるま湯とおしゃれ着用洗剤を入れる

ブラがゆったり入る大きさの洗面桶または洗面器を用意し、ぬるま湯を入れ規定の量のおしゃれ着用中性洗剤を溶かします。

汚れがそれほど気にならない場合は、洗剤は少なめでもOKです。

手順3 : ブラを振り洗いする

両手でブラの紐部分の付け根を持ち、優しく前後に動かし振り洗いをしていきます。
ブラの場合はカップが型くずれしてしまうので、もみ洗いやつまみ洗いはせず必ず振り洗いをしましょう。

手順4 : パッドをもみ洗いする

取り外したブラパッドは、お湯の中につけながら手の平の上で優しくもみ洗いして下さい。

手順5 : しっかりすすぐ

新しいお湯にかえ、洗濯と同じように振り洗いをしながらすすいでいきます。
洗剤が残ると生地の痛みや黄ばみの原因になるので、しっかりすすぎましょう。
ブラパッドも同じようにしっかりすすいで下さい。

ブラは素材が傷まないように、優しく丁寧に洗うことが基本です。
紐部分の上を持っての振り洗いはゴムを伸ばしてしまう恐れがあるので、必ず付け根を持って振り洗いしましょう。

デリケート素材のショーツの洗い方

デリケート素材のショーツの洗い方

ショーツはデリケートな素材でできているという理由のほか、汚れが付着しやすい物でもあります。
汗や皮脂以外にも、オリモノや生理の血液など、頑固な汚れは洗濯機では中々おちません。

時間が立つと繊維まで汚れが染み込んで落ちにくくなってしまうので、汚れた場合はすぐに洗濯をするようにして下さい。

手順1 : 洗面器にぬるま湯を入れ洗剤を溶かす

ショーツが入る大きさの洗面器におしゃれ着用中性洗剤、又はランジェリー用の洗剤を水に対し規定量を溶かします。一人暮らしなどであれば、そのまま洗面台にぬるま湯を入れてもいいでしょう。

手順2 : ショーツをしっかり浸す

お湯の中にショーツを浸したら、優しく押し洗いしていきます。
ゴシゴシ洗いは生地を傷め装飾物が取れてしまうこともあるので、力を入れずに押し洗いして下さい。
汚れが気になるデリケート部分は優しくもみ洗いしてもOKです。

手順3 : しっかりすすぐ

直接肌に触れるショーツは、洗剤もしっかり落とさなければ肌荒れの原因にもなります。
また、黄ばみや生地の傷みにもつながるので、きれいなぬるま湯に変え3回以上念入りにすすいで下さい。

シミになってしまった部分は漂白剤などの使用が必要ですが、シルクやレーヨンは漂白剤が使用できません。

汚れた部分は先に水洗いをしてくことがポイントです。
汚れたらすぐに水洗いをしておくことで、シミになるのを防ぐことができます。

ブラとショーツの脱水方法

ブラとショーツの脱水方法

手洗いが完了したら次は脱水をしていきましょう。
生地を傷めないためにも、ぎゅうぎゅうとねじって絞ることは絶対にNGです。

優しく簡単に水気をとったら、大きめのバスタオルにくるみ押さえながらしっかり水分をとっていきます。
この時、水分を取るためにブラやショーツを押しすぎないようにして注意して下さい。

特にブラの場合はきつく押しすぎると、型崩れの原因になってしまいます。
優しくタオルに水気を含ませていくのがポイントです。

ブラとショーツの正しい干し方

しっかり水分をとったら、必ず陰干し、または室内干ししましょう。
直射日光のあたる場所は避け、風の通しの良い場所で干すようにして下さい。

ブラの正しい干し方

ブラは干す前にカップの形を整えておきましょう。
指先でパットの中心から外へ向かって軽く引っ張るようにして形を整え、紐(ストラップ)部分もきちんと整えておきます。

ハンガーでの干し方

ブラを真ん中で二つ折りにしてハンガーにかけます。
パッドは別にして、ピンチハンガーなどで干すようにして下さい。

ピンチハンガーでの干し方

ブラを逆さにして、ピンチハンガーで数カ所留めていきます。
ハンガーにレースや装飾物が引っかからないよう注意して留めましょう。

肩紐を吊るして干してしまうと、紐部分が伸びてしまったり型崩れの原因になります。
その他一箇所だけを洗濯バサミで留めたりする干し方などは、重みが偏ってしまうのでやめましょう。

ショーツの正しい干し方

ショーツの場合は、ピンチハンガーで左右の2箇所を留め、履いている時と同じ状態で干すのがベストです。

そうすることで型くずれや伸びを防ぐことができるでしょう。

ショーツは竿やハンガーを使って干す方法もありますが、生地が重なり合ったままだと乾きにくく、また、逆さや横向きにするなどは型崩れの原因にもなるのであまりおすすめはできません。

ピンチハンガーで形を保ったまま、早く乾かすことがポイントです。

まとめ

ブラやショーツはデリケート素材が多いため、お気に入りのものは洗濯機洗いが可能でも手洗いがおすすめです。

ご紹介した手洗い洗濯や干し方を実践し、お気に入りのブラやショーツを長持ちさせましょう。