「洗濯機に入れたら後はスイッチを押して回すだけ」という人も多いですが、お気に入りのTシャツを長持ちさせるためには、ひと手間の工夫が必要です。
洗濯を適当にしてしまうと、汚れがきちんと落ちないどころかTシャツを傷めてしまう原因になりかねません。
うっかり洗濯を失敗してTシャツをダメにしないためにも、正しい洗い方をマスターして、愛着あるTシャツを長持ちさせましょう。
今回は、大切なTシャツを長持ちさせる洗濯方法を、一つ一つ詳しく解説します。
Tシャツの基本の洗濯方法
頻繁に洗濯するTシャツ。ほとんどのTシャツは綿素材でできているため、洗濯機で回す事が可能です。
しかしTシャツと一口にいっても、いくつかの種類に分類されます。
大まかに3つのTシャツの分類を覚えておきましょう。
白いTシャツ
まめに洗濯をしているのにワキや首元が黄ばんだり、他の洗濯物と一緒に洗って色移りしたり、くすみが残ってしまいがちな白のTシャツ。
できれば下ろしたての白さをいつまでもキープしていたいものですよね。
白いTシャツは脱いだらすぐに洗濯するのがポイント。
皮脂や汚れが繊維に染み込んで黄ばんでしまうと、後々汚れを落とすのが大変になります。
すぐに洗濯が無理な場合は、気になる首やワキの部分だけでも水洗いをしておくとよいでしょう。
プリントや刺繍入りTシャツ
Tシャツにプリントや刺繍がある場合は、裏返しにしてからその部分を隠すように折りたたみ、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うようにして下さい。
表のまま洗濯機で回してしまうと、プリントや刺繍部分が洗濯槽にあたったり、他の衣類と擦れ合って傷んでしまいます。
また、洗濯時間を短く設定するのも生地を傷めないコツです。
しかしその場合汚れ落ちが悪くなってしまうので、様子をみながら洗濯を行うようにして下さい。
色物Tシャツ
洗濯をする時に一番気を使うのが色物の衣類です。
新品の時は鮮やかだった色も、洗濯の回数が増える度に色が抜けていってしまうのは、ある程度は仕方がありません。
できる限り色落ちを防ぐためにも、洗剤はおしゃれ着用中性洗剤を使用し洗濯ネットに入れ、洗濯時間を短くするなどの工夫が必要です。
また、他の衣類に色移りすることもあるので、白い衣類と濃い衣類は分けて洗濯するようにしましょう。
以上が洗濯機を利用しての基本的なTシャツの洗い方です。
「洗濯機に入れて終わり」と思われがちなTシャツですが、特徴によって少しつづ洗い方も異なります。
それでは次に、大切なTシャツを長持ちさせる洗い方を詳しくみていきましょう。
Tシャツを長持ちさせる方法とは?
洗濯機は一度にたくさん洗え早く完了するので便利ですが、洗濯機でぐるぐるTシャツを洗うよりも、丁寧に手洗いした方が生地の摩擦や傷みを防ぐことができます。
少し手間はかかりますが、大切なお気に入りのTシャツは手洗いがおすすめです。
Tシャツを長持ちさせる手洗い洗濯
洗濯機のメニューにある手洗いモードを利用するよりも、洗面器や洗濯桶に入れて人の手で手洗いする方が、より生地を丁寧に優しく洗うことができます。
あまり汚れが気にならない場合は、洗剤を使用せず水かぬるま湯だけでの手洗いでもOKです。
手順1 :
洗面器や洗濯桶などにおしゃれ着用中性洗剤を入れ、手でかき混ぜて溶かします。この中にTシャツを入れ、優しく手洗いしていきましょう。
手順2 :
手洗い洗濯には以下のようないくつかのやり方があります。
振り洗い
水の中に浸した洗濯物を前後左右に振り、汚れを落として行く方法です。
あまり強く振ると生地が伸びてしまうので、振りすぎには注意しましょう。
つけ置き洗い
Tシャツを折りたたみ、水の中に15分間程つけ置きします。
この時、Tシャツが上に浮いてこないようきちんと水の中に浸して下さい。
つけ置きすることで繊維の奥から汚れを浮かすことができます。
また、汚れや黄ばみがひどい場合は粉末洗剤と酸素系漂白剤をいれてつけ置きすると、しっかりと汚れや菌を浮き立たせることができるのでおすすめです。
押し洗い
Tシャツを折りたたんで水の中に浸し、両手で数回~数十回汚れを押し出すようにして洗う方法です。力強く行うと傷みの原因になるので優しく押すようにして洗いましょう。
部分洗い
部分的な汚れが気になる場合は、「もみ洗い」「つかみ洗い」「つまみ洗い」といった方法で洗います。
丈夫で厚手なTシャツであれば、少し力を加えてつかんだり離したりするつかみ洗いがおすすめです。
首元などの汚れが気になる場合はもんで汚れを落とす「もみ洗い」、小さい一部の汚れであればつまんで汚れを落とす「つまみ洗い」がいいでしょう。
ただしやりすぎはヨレやシワなどの原因になるので注意が必要です。
丁寧に優しくを念頭に、汚れの具合に応じて手洗いの方法を変えていきましょう。
手順3 : すすぎ
手洗い洗濯が終わったら、次は水を変えてすすいでいきます。
きれいな水でTシャツを優しく押すようにしてすすぐのがコツです。洗剤をしっかり落とし、最後にきれいな水に柔軟剤を投入し、かき混ぜて馴染ませたら3分つけ置きしましょう。
柔軟剤つけ置き後はすすぎはしなくて大丈夫です。
手順4 : 脱水
手洗い後は10秒ほど洗濯機で脱水をかけるのも一つの方法ですが、より長持ちさせるにはタオルドライがおすすめです。
平な場所に大きめのバスタオルを敷き、その上にTシャツを置きます。タオルで包み込むようにTシャツくるみ、両手で優しく押して水気を取っていきましょう。
この時Tシャツを丁寧に折りたたんでおけば、シワやヨレを伸ばしてきれいに乾かすことができます。
生地を傷めないTのシャツの干し方
Tシャツをハンガーにかけて干すと襟元のよれやシワ、型崩れの原因になります。
二つ折りにして竿やハンガーにかける方法もありますが、重みでよれてしまったり、洗濯バサミの跡がついたりするため、あまりおすすめできません。
Tシャツの1番のおすすめの干し方は、紫外線を避けた日陰での平干しです。
紫外線は色あせや素材の傷み、ごわつきの原因にもなるので避けたほうがベター。
平干しは専用のネットが必要になりますが、Tシャツの重みを分散することができ、負担をかけずに干すことができます。
平干し用のアイテムはamazonや楽天などでも販売されているので、気になる方は1度チェックしてみて下さいね。
長持ちさせるたたみ方と保管方法
Tシャツはハンガーにかけて保管する方法もありますが、ハンガー跡がついたりヨレたりするので、キレイに折りたたんで保管するのがおすすめです。
- 背中側を上にして広げ、収納する幅に合わせて左右の袖をたたむ。
- Tシャツの裾を持ち上げ半分に折り、しっかり折り目を伸ばす。
- Tシャツを表に返し、さらにコンパクトにしたい場合はもう半分に折りたたむ。
タンスなどに保管する場合は、あまりぎゅうぎゅうに詰め込まないよう注意して下さい。
そして湿気などもTシャツの生地を傷める原因になるので、湿気マットをおいたり、時々タンスを開けて湿気を取るなど工夫しましょう。
まとめ
大切なTシャツを長持ちさせるには、洗濯機での洗いが可能なものでも、手洗いをすることがポイントです。
ご紹介した洗濯方法を参考に、ぜひお気に入りのTシャツを手洗いして長持ちさせて下さいね。