ハーバリウムすごく流行っていますよね。お花屋さんはもちろん、ギフトショップ、雑貨屋さんなどいたるところでハーバリウムを見かけます。ギフトに選ばれることも多く、かく言う筆者も、母の日にハーバリウムを贈ることにしました。
今では知らない人がいないほど人気のハーバリウム。最近よく見かけるようになりましたが、ハーバリウムとは昔からあるものなのでしょうか?
そこで今回は、今さら人には聞けないハーバリウムとは?というギモンを解決。ハーバリウムのことをもっと知りたい人のために、ハーバリウムについて徹底的に調べました。
ハマってしまう人続出中ハーバリウム。さっそく魅力的なハーバリウムの世界を一緒に見ていきましょう!
ハーバリウムとは何語?どんな意味の言葉?
ハーバリウム(herbarium)とは、植物学に使われている用語で、植物標本集や植物標本室・館といった意味のあるイギリスの英語です。※研究社 新英和中辞典を参考。
herbariumという言葉は、下記のように”herb”という名詞と”-arium”というラテン語を語源とする接尾語からできています。
herb:薬や香料に使われる植物、薬草、香草のこと
-arium:~に関するもの、~のための場所という意味
同じような使われ方の言葉にアクアリウム(aquarium)やテラリウム(terrarium)などがあります。ハーバリウムとはどんな意味を持つ言葉なのか、なんとなくイメージがつかみやすくなったでしょうか?
小瓶の中に、植物が詰め込まれたハーバリウム。植物が生きているその姿をいつまでの保存するための技術だったんですね!
インテリア雑貨としてのハーバリウムとは?
私たちがよく見かけるハーバリウムとは、植物を鑑賞用に液体標本化したもの。ドライフラワーやブリザーブドフラワーなどを、オイルやアルコールに漬け込むことで、生き生きとした姿を長期間楽しめるようにしたものです。
いろいろな植物を小瓶に詰め込んだハーバリウム。オイルに浸されることでみずみずしさが増し、光に照らされるとその造形がくっきりと浮かび上がります。お気に入りのハーバリウムをお部屋に飾れば、心が癒されることまちがいありません。
ハーバリウムとはどこに売っている?相場は?
ページの最初でも少し触れましたが、ハーバリウムはフラワーショップ、ギフトショップ、雑貨屋さんなどいろいろな店舗で販売されています。インテリア雑貨のコーナーに売られていることもあるので探してみてください。
近くのお店でハーバリウムが売っているのを見たことがない人や気に入るデザインのものがなかったときは、ネット通販で注文するのもおすすめです。下記では、ハーバリウムが売っているサイトと相場をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
楽天市場
引用元:楽天市場
楽天市場でハーバリウムを検索してみると、数えきれないほどの商品がヒットしました。2,000円~4,000円くらいが相場で、指定できる植物の種類が多く、カラーも選べます。予算に合わせて価格帯を指定することもできるので便利です。
Amazon
アマゾンでもブランド名やカラー、植物の種類(バラ/カーネーション/アジサイ/ガーベラ/デージー/ヒマワリ)を選んでハーバリウムが探せます。相場は2,000円~4,000円くらい。最短で翌日に届くので急ぎでギフトを選びたいときにおすすめです。
専門ショップ
専門ショップの公式通販サイトでもハーバリウムが購入できます。一部のブランドは楽天市場やAmazonでもハーバリウムを販売していますので、通販サイトの会員になっている人はお得な方法で購入するのがおすすめです。
felinas(フェリナス)
完成品や手作りキットを取り扱い。価格帯やキーワード、商品カテゴリからハーバリウムが探せます。お供え用やお悔やみ用など、色味を抑えたハーバリウムなどがあり、専門ショップらしい上品なデザインが特徴です。
Bellevie Fleur(ベルビーフルール)
ブリザーブドフラワーやハーバリウムを多数取り扱うショップ。モチーフ入りのハーバリウムや和のテイストをアレンジしたデザイン、ハーバリウムと雑貨のギフトなど幅広いアイテムを取り扱いしています。
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ハンドメイド品を購入できるショップ
ハーバリウムは手作りされたものを購入することもできます。専門ショップと比べると低価格なので、予算を節約して素敵なハーバリウムを探したいときにチェックしてみてください。
Creema(クリーマ)
価格帯やカラーを指定してハーバリウムを探せます。オーダーメイドに対応している作家さんならば、好みのデザインを相談しながら作ってもらうこともできます。
minne(ミンネ)
価格、カラー、キーワード除外を利用してハーバリウムを探せます。プロ級の腕前をもったハンドメイド作家さんが多数出品中。購入者数やレビューもチェックできるので一度覗いてみてください。
各ショップではハーバリウムを手作りするための材料やキットも販売されています。じつはハーバリウムがこれほどまでに人気なのは、かんたんな材料で手作りできることが大きな理由。つぎの見出しからは、ハーバリウムの作り方について解説します!
将来はハーバリウム作家も夢じゃない?!手作りのハーバリウムとは
飾るだけでお部屋の雰囲気がパッと華やぐハーバリウム。かんたんな材料で手作りできるなら、ぜひ作ってみたくなりませんか?手作りハーバリウムこそが、ハマってしまう最大の魅力なんです!
いろいろなハーバリウムを見ているうちに、ふつふつと湧き上がる創作意欲。筆者も、不器用ながら初めてのハーバリウムを作ってみることにしました。
まずはハーバリウムの材料やあると便利な道具から見ていきましょう!
ハーバリウムの材料と道具
- ハーバリウム用のオイル
- ガラスボトル
- 花材
ハーバリウムの材料はたったこれだけ。このほか、カラーサンドやガラスビーズ、お気に入りのモチーフなどをアクセントに使ってもかわいいです。
- 長めのピンセット
- 長めの竹串
- 小さいハサミ
- 醤油さしのような注ぎ口のついた容器
これらの道具類があるとハーバリウム作りがはかどります。ガラス容器はほこりなどが残らないように、洗って乾かしておくと作業がスムーズです。
超かんたん!ハーバリウムの作り方
ハーバリウムの作り方はとってもかんたん。とくに解説サイトや動画を見なくても、すぐに作り始めることができます。
①ボトルの中に花材を入れていく
お好みのボトルにピンセットを使って花材を入れていきます。ボトルの形を活かして、花材をうまく詰め込んでいきます。竹串などを使ってうまく花材をレイアウトしましょう!
②ボトルにオイルを注ぐ
花材がレイアウトできたら、ハーバリウム用のオイルをゆっくりと流し込みます。勢いよくオイルを流し込むと、せっかくレイアウトした花材が動いてしまうので注意します。
③微調整して完成!
花材全体がオイルで浸されたら、レイアウトを微調整し、ボトル全体にオイルを満たします。花材から空気が出なくなったらしっかりと蓋をして完成です。
オイルを注ぎ込むと、花材にツヤがでてとても色味が鮮やかになります。ボトルにリボンを結ぶとより可愛らしく華やかに、麻ひもを結ぶとよりナチュラルなイメージに仕上がります。
ハーバリウムを作る手順はたったこれだけ。シンプルなデザインならば10分かからずに作ることもできますよ。初めてハーバリウムを作るときは、完成品を見本にするのもおすすめです!
どんな花材がおすすめ?素敵なハーバリウムを作る花材選びとは
ハーバリウムは生の花をそのまま使うことはできません。
【ハーバリウムに使える花材】
ドライフラワー
生花から水分を取り除き乾燥させたもので、ぱさぱさした質感が特徴。安価。
ブリザーブドフラワー
生花から水分を取り除いた後、特殊な液体による処理をしたもので自然に近い風合いが特徴。
造化
生花を模して造られた人工の花。とてもリアルな高級造花(アーティフィシャルフラワー)が使用されることもあります。
ハーバリウムはドライフラワーまたはブリザーブドフラワーで作るのが一般的になっています。造花を使って作ることもできますが、主役ではなくアクセントに使うのがおすすめ。ぜひ、ドライフラワーやブリザーブドフラワーならではのみずみずしさを楽しんでください。
ハーバリウムに人気&定番の花材
ハーバリウムは花材や色味の組み合わせによってイメージがかなり変わります。今回は、初心者でも扱いやすい人気&定番の花材をピックアップしたのでぜひ参考にしてください。
かすみ草/カスミソウ
ハーバリウム作りには欠かせないかすみ草。定番の白だけでなく、赤や青、ピンクに水色などカラーバリエーションがとても豊富なことが特徴です。
かすみ草は、花材をレイアウトするときに空間を埋めたいときや、茎に花材をひっかけて花材同士が密着しないように使うこともできます。どんなイメージにも合うとても使いやすい花材です。
紫陽花(あじさい)/アジサイ
紫陽花もハーバリウムには定番の花材。薄い花弁と淡い色合いで初心者でもキレイなハーバリウムが作れます。カラーバリエーションもとても豊富です。
紫陽花は、ワンポイント使いはもちろん主役として使うこともできます。濃淡の違う紫陽花を組み合わせるだけでも、素敵なハーバリウムが作れるのでぜひ試してみてください。
ポアプランツ
ポアプランツは麦のような形をした植物で、ナチュラルなイメージのハーバリウムにぴったりの花材。グリーンやレッド、ブルーなどいろいろなカラーバリエーションがあります。
ポアプランツはボトル上部の空間を埋めたいときに使えます。長さが違うものを数個組み合わせれば、それだけで雰囲気がでます。ぜひ使ってみてください。
ヘリクリサム
ヘリクリサムはキク科の植物でハーバリウムの主役となるイチオシの花材です。淡いピンクや黄色、水色など可愛らしいカラーバリエーションが特徴です。
縦長の小瓶にまんべんなくヘリクリサムを配置したり、丸い小瓶に敷き詰めるように配置してもすごくかわいいです。大きすぎずとても使いやすい花材で、初心者の人でもセンスの良いハーバリウムが作れます。
雛菊(ひなぎく)/デイジー/デージー
デイジーもハーバリウムに大人気の花材。特にシルバーデイジーはとても華やかで存在感があります。茎付きのタイプと花だけのタイプがありますよ。
デイジーの花びらはバラバラになりにくく、初心者でも扱いやすいです。上品に仕上がるデイジーをぜひ使ってくださいね。
種や果実も使ってみよう!
ハーバリウムは花だけでなく、種や実、フルーツを使うこともできます。ぜひ、アクセントに取り入れてみてはいかがでしょうか?
ペッパーベリー
ペッパーバリーは赤やピンクの小粒の実です。赤系以外にもシルバーやゴールド、紫や青など染色されたものも人気があります。
松カサ(松ぼっくり)
おなじみの松ぼっくりもハーバリウムに使えます。グリーン系を使えばナチュラルに、茶色や赤色ならばアンティークなイメージに仕上がりますよ。
レモン/オレンジ
レモンやオレンジをカットして乾燥させたものを使ったデザインも人気です。フレッシュでボタニカルなイメージを出したいときはぜひ取り入れてみてください。このほかイチゴやリンゴ、キーウィなども人気です。
ハーバリウムとは花材選びが魅力!
定番の花材だけでなく、レゼントしたい相手に合わせた花材選びも楽しいです。母の日にはカーネーション、お祝い事には華やかなバラも人気です。
春には桜、夏にはヒマワリなどその時の季節感を楽しむのも良いですよね。ぜひオリジナルのハーバリウムを作ってみてください。
どんな形がおしゃれ?ハーバリウム使えるボトルの選び方とは
ハーバリウムはどんな容器でも作ることができます。でも、せっかくならばおしゃれに見えるボトルを使いたいですよね。初めて作る人におすすめのボトルを紹介します!
縦長
縦長の小瓶は花材がレイアウトしやすく、初心者向けになっています。高低差のあるレイアウトを楽しむもよし、デイジーなどの花材を色違いに交互に並べるだけでもかわいいです。
丸型
小さめの丸い小瓶は、花材を立体的に配置できます。アジサイを全体に散らしたり、ボリュームのある花材を敷き詰めればとてもおしゃれです。
電球型&しずく型
ボトルそのものの形がカワイイので、初心者でもかんたんにおしゃれなハーバリウムが作れます。
このほかジャム瓶、牛乳瓶、お酒の瓶などを使うこともできますよ。初めてハーバリウムを作るときは、小さいサイズから試してみてください。
ハーバリウム専用オイルとは?初心者におすすめなのは…
オイルが浸透した花材は、ツヤが出てとてもみずみずしい質感がでます。まるで水の中に花が咲いたようなハーバリウム。ハーバリウムの仕上げに使うオイルについて見ていきましょう。
ミネラルオイル
ミネラルオイルは流動パラフィンを原料としています。1リットルあたり1,000円前後と比較的安価で、花材が浮きにくく、初心者でも使いやすいことが特徴です。
【メリット】
- 安い
- 花材が浮きにくい
- 花材の発色が良い
【デメリット】
- マイナス10度以下になると濁ってしまう
- 花材によっては色落ちしやすい
室温がマイナス10度以下になってしまう地域にお住いの人については、ミネラルオイルではなくシリコンオイルがおすすめです。
シリコンオイル/シリコーンオイル
シリコンオイルはシリコンを原料としています。1リットルあたり1,800円くらいとミネラルオイルより少し高めです。
【メリット】
- 色落ちしにくい
- 光沢が出やすい
- 室温に影響されない
【デメリット】
- アレルギーのある人は使えない
- 少し花材が浮きやすい
違いが気になるシリコンオイルですが、実際に使っている人の使用感では、シリコンオイルのほうが花材をコーティングしたかのようなツヤが出ると言われています。
オイルの粘度について
オイルの粘度とは硬さの違いです。粘度が高いとオイルの粘りが強くなり、花材が固定しやすくなります。
- 粘度が低めのオイル:細い瓶でも注ぎやすく、ボトルの中で花材に動きを出したいときにおすすめ。
- 粘度が高めのオイル:ボトルの中でしっかりと花材を固定したいときにおすすめ。
縦長のボトルならば粘度が低いオイルが、丸いボトルなどを使い立体的にレイアウトを楽しみたいときは、粘度の高いオイルがおすすめです。
オイルによる浮きを防ぐ方法
オイルを注ぐとせっかくレイアウトした花材が浮いてしまうことがあります。じつはハーバリウムの花材が浮いてしまうのは初心者によくある失敗なんです。ここでは、レイアウトを崩さないポイントをまとめましたのでごらんください。
①ミネラルオイルを選ぶ
シリコンオイルよりもミネラルオイルのほうが花材は浮きにくいです。オイルの使いやすさは好みもあるので、いろいろ試してみてください。
②ブリザーブドフラワーを選ぶ
ただ乾燥させただけのドライフラワーよりも、ブリザーブドフラワーのほうが浮きにくいです。
③レイアウト時に工夫する
花材同士をからめるようにレイアウトしたり、透明の糸で花材の茎を結んで固定する方法もあります。
【初心者向け】ハーバリウムは○○円で作れる!
ここまで花材、ボトル、そしてハーバリウムのオイルについてお話をしました。ハーバリウムの材料はたったこれだけ。それぞれ単品で購入することもできますし、ハーバリウムキットを購入すればお手本をみながらすぐにハーバリウムが作れます。
“ハーバリウムを作ってみたい…!でも、失敗したらどうしよう?”
こんな心配をしているみなさん。じつは今、100円均一で売っている材料だけでハーバリウムが手作りできるんです。セリアやダイソー、キャン★ドゥなどいろいろな100均で材料が売っているので、初めてハーバリウムを作るときは要チェックです!
例えばセリアでは、花材・ボトル・オイルのすべてが揃っています。またダイソーでは完成品が販売されているので、完成品を材料として使うこともできます。
実際に作ってみた!オリジナルのハーバリウム
上記の写真は実際に筆者が作ってみたハーバリウム。オイルのみアマゾンで購入しましたが、小さなボトルならば、100均のオイル2~3個分で満たすことができますよ。
材料費
- オイル:1,250円 ※アマゾンで購入
- ボトル&花材:1296円 ※3個分、セリアで購入。
合計:2,546円
ピンセットなどの道具類はもともと家にあったものを使いました。材料費は2,500円ほどかかりましたが、オイルはまだまだ残っているので、これからはボトルと花材の費用だけでハーバリウムがたくさん作れそうです!
こちらが今回使ったハーバリウムオイル。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07BXZSGP3/
たくさんハーバリウムを作りたいときは、100均のオイルを購入するよりも、このような大容量タイプを購入したほうがお得です。
手作りハーバリウムの魅力とは?
自分用に作るもよし、誕生日やお祝い、母の日、大切な記念日のギフトとして作るもよし。どんなハーバリウムが完成するかな?喜んでくれるかな?と想像しながら花材を選ぶのはとても楽しいです。
花材選びからレイアウト、そしてオイルを注ぎ込みキャップを閉めるまで。すごく集中して作業していることに気が付きました。これは確かにハマってしまいます!
完成したハーバリウムを見つめていると、初めてにしてはなかなか良くできたかも?と大満足。また違う雰囲気のものを作ってみたくなりました。
とっても魅力的なハーバリウムの世界。最後にインスタに投稿されている素敵なハーバリウムを少し紹介するので、ぜひ参考にしてください。
https://www.instagram.com/p/BtktZI8hhgn/
丸みを帯びた千日紅(センニチコウ)のハーバリウム。ポップでカワイイ仕上がりがすごく素敵ですよね!同じデザインで色味を変えたハーバリウムは、並べて飾るとすごくおしゃれです。
こちらはボールペンタイプのハーバリウム。ボールペン用のキットを使えばかんたんに作れます。小ぶりなスターフラワーで作るとすごくかわいいです。
まるでデトックスウォーターのようなハーバリウム。グリーン系の花材とフルーツを使って、とてもフレッシュなイメージに仕上がっています。
まとめ:ぜひハーバリウムで癒されてみませんか?
今回は特に手作りに注目して、ハーバリウムの魅力をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
自分自身で楽しむならばやっぱり手作りがおすすめ。センスがなくても、不器用でも、自分が気に入るものを集中して作り上げる時間は本当に癒されます。
Instagramではハーバリウム作品が毎日たくさんアップされています。ぜひ、手作りハーバリウムに挑戦して、たくさんのいいね💛を増やしてみませんか?
