ガイドブックでは教えてくれない!パリでしか買えないお土産

パリ在住のキュレーターがおすすめするおすすめのお土産とは

フランスの名産品といえば、誰でも思い浮かべるのがワインとチーズ。

でも冷蔵保存が必要なチーズや、重くて税関の手続きが面倒なワインは、限られた数量しか持って帰れないのがデメリットです。

今回は、フランス在住ライターが、スーツケースで簡単に持ち帰りしやすくて、贈った相手に喜んでもらえるような、とっておきのパリ土産をピックアップしました!

お世話になっている方や、友人たちへのお土産選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

1.パリのお土産 食べ物編

1-1. 芸術的なパトリック・ロジェのチョコレート

チョコレートの箱詰めは、どこでも簡単に手に入りますが、どうせ買うならパリの有名チョコラトリ―のものを買いたいものですね。

こちらのパトリック・ロジェさんは、2000年にMOF(フランス最優秀職人章=Meilleur Ouvrier de France)を取得以来、さまざまな賞を受賞している世界的にも有名なチョコラティエ。

優しい口どけと甘さ控えめのチョコレートは、日本人の口との相性も抜群!

特に代表作のドーム型のショコラ(ボワット・ドゥ・ミスフェール)は、キャラメルの周りを薄いチョコレートでコーティングしている美しい芸術品!

口に入れた瞬間に、中のキャラメルがじんわりと溢れ出してくるジューシーな食感がたまりません。

マドレーヌ寺院近くや、マレ地区、サン・ジェルマン地区など、観光時に寄りやすいパリ中心部に店舗があるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。下記はマドレーヌ店のアドレスです。

店舖情報

  • 名称:Patrick Roger
  • 住所:3 Place de la Madeleine 75008 Paris
  • 最寄駅:メトロ8、12、14号線「Madeleine」駅
  • 公式サイト:https://www.patrickroger.com/fr/actualites#!/

1-2. 独創的なジャック・ジュナンのチョコレート

パリの有名ショコラトリーは、他にもたくさんあります。ジャック・ジュナン(Jacques Genin)さんのチョコラトリーもそのひとつ。

2008年にオープンして以来、独創的で上質のカカオ本来の味が楽しめるチョコレートは、フランスの一流レストランやホテルで取り扱われるほどになっています。

お土産におすすめなのが、「ボンボン・ショコラ・アソート」。さまざまなモチーフを施したスクエアチョコが石畳のように並んでいます。

チョコレート以外にも、キャラメルやヌガー、フルーツゼリーなども売っているので、ばらまき用お菓子として幾つか購入してもいいでしょう。

マレ地区のチョコラティエは、1階はおしゃれなサロン・ド・テ(喫茶店)になっています。時間があれば、お店自慢のチョコレートやガトーを堪能してください。

店舖情報

  • 名称:Jacques Genin
  • 住所:133 rue turenne75003 Paris
  • 最寄駅:メトロ8号線「Filles du Calvaire」駅
  • 公式サイト:https://jacquesgenin.fr/fr/jacques-genin/

1-3. ミネラルタップリのフランスの最高級のお塩

フランスには、料理人にこよなく愛される2つの塩の産地があります。

ひとつがブルターニュ地方の「ゲランド(Guérande)塩田」と、もうひとつが南仏にある「カマング(Camargue)塩田」です。

両方とも伝統的な手法によって作られるため、ミネラルたっぷりで味わいのある自然の味が楽しめるのが特徴。

和・洋・中のどんな料理とも相性が良く、スーパーマーケットで安く手に入るのがポイント。

可愛いポットや巾着入りのものもあるので、ばらまき用にいかがでしょうか?

1-4. アンリ・ルルーのまろやかな塩バターキャラメル

世界で唯一のキャラメリエと呼ばれる「アンリ・ルルー(Henri LE ROUX)」は、フランス国家最高職人(M.O.F)のショコラ部門の審査員も務めていた実力派のチョコラティエでもあります。

そんな一流職人の彼が考案したキャラメルは、地元ブルターニュ・ゲランドの塩を含む加塩バターを使ったもの。

ほろ苦いキャラメルとなめらかな塩バターとの組み合わせは、スイーツに「塩」を加える斬新な味覚とアイデアで、国境を越えてあっという間に有名になりました。

塩キャラメルは他にもありますが、どうせなら、クリーミーな元祖塩バターキャラメルをお土産に購入したいものです。

下記は左岸のサンジェルマン・デ・プレ店ですが、パリ市内には他に2店舗あるので、観光のついでに立ち寄ってみましょう。もちろんチョコレート菓子各種もおいしいです!

店舖情報

  • 名称:Maison Le Roux Chocolatier
  • 住所:1 rue de Bourbon le Chateau 75006 Paris
  • 最寄駅:メトロ10号線「Mabillon」駅、メトロ4号線「Saint Germain des Pres」駅
  • 公式サイト:https://www.chocolatleroux.com/

1-5.老舗紅茶ブランド「クスミティー」

日本ではそれほど知られていませんが、フランス生まれの「クスミティー(Kusumi Tea)」は、多くの紅茶愛好家に根強い人気のある老舗の紅茶ブランドです。

クラシカルなタイプから、フルーツや花の香りのアロマティー、ブレンドティーなどさまざまなタイプを展開しています。

缶に入ったパッケージはかなり可愛いので、女友達へのお土産にピッタリです。

実はクスミティーは日本でも展開を始めています。しかしパリで購入すると、半額以下で紅茶類や新製品、オリジナルグッズが手に入ります。

後ほど紹介するBHVにも店舗が入っているので、ぜひ覗いてみましょう。

店舖情報

  • 公式サイト:https://www.instagram.com/p/BoYy0qIlAIN/

2. 賞味期限を気にせずに選べるグッズ編

2-1. マドモワゼル・ビオのスキンケア商品

コスメ大国フランスでは、年々オーガニック系のスキンケア愛好者が増えています。

そんなパリジェンヌたちの流行に応えるように、オーガニックコスメ専門店も続々と登場。その中のひとつが「Mademoiselle Bio(マドモワゼル・ビオ)」です。

成分の95%以上が天然素材や、成分の合計10%がオーガニック原料、動物テストをしない、などの基準をクリアした厳選オーガニックコスメだけを扱う専門店で、2019年8月現在パリに12店舗出店しています。

フランスの人気ブランド「Sanoflore(サノフロール)」や「Melvita(メルヴィタ)」「PHYT’S(フィッツ)」などを扱っていますが、ここでしか買えないマドモワゼル・ビオのオリジナル・コスメもおすすめ。

特に人気の「フローラルウォーター(Eau florale)」は、有機栽培された植物からの蒸留水で、クレンジングあとのお肌を癒してくれます。

店舖情報

  • 名称:Mademoiselle Bio マレ店
  • 住所:28, rue des Archives 75004 Paris
  • 最寄駅:メトロ1&11号線 「Hôtel de Ville」駅
  • 公式サイト:https://www.mademoiselle-bio.com/

2-2. エコバッグ

エコバックは、実際に使えるお土産として人気のグッズ。

フランスでは、環境面からプラスチック製バッグ(いわゆるコンビニ袋)の使用が禁止になり、各スーパーやデパートではオリジナルエコバックを販売しています。

中でも、安くてさまざまな種類があるMonoprix(モノプリ)のエコバックは有名ですね。

モノプリのエコバッグは種類が豊富ですが、定番になりつつあるのでちょっと珍しいエコバックを選んでもいいかもしれません。

カフェやBioショップ、本屋さんでも販売していることもあるので、パリの旅行中はチェックしておきましょう。

2-3. ローラン・ギャロスのグッズ

錦織選手や大阪選手の活躍で、テニス好きの人が増えていますね。

そんなテニス好きの人へのお土産ならば、全仏オープンテニス「ローランギャロス(Roland Garros)」のグッズはいかがでしょうか。

ブルゴーニュの森に隣接したローラン・ギャロスは、試合が行われないときでも敷地内に入ることができます。

センターコートなどの一部は、ガイド付きでないと見学できませんが、ブティックや博物館(Tenniseum le musee de Roland Garros)は開いているので、ぜひ寄ってみてください。

観客たちが被っている麦わら帽子や、タオル、ウェア、テニス用品などオリジナルグッズが手に入ります。

店舖情報

  • 住所:Stade Roland Garros 2 ave Gordon Bennett 75016 Paris
  • 最寄駅:メトロ10号線「Porte d’Auteriul」駅

3. どこで買う?おすすめお土産まとめ買いエリア

どこで買う?おすすめお土産まとめ買いエリア

お土産選びに時間を取られたくない人は、1~2カ所でまとめて買うのがいいでしょう。

パリのデパートは、ボンマルシェ、ギャラリーラファイエット、プランタンの3つありますが、中でもおすすめはプランタン・メンズ館7階の「Printemps du gout(プランタン・デュ・グー)」。

フランス各地の名産エピスやコンフィチュール、スプレッド、オリーヴオイルなど、さまざまな食品が手に入ります。

ただし、ちょっと高めなので、家族やお世話になった人向け用かもしれません。

会社の同僚や、友人向けのカジュアルなお土産なら、マレ地区のパリ市庁舎(Hôtel de Ville)前にあるショッピングセンター「BHV(ベー・アッシュ・ヴェー」がおすすめです。

セレブ感のあるギャラリーラファイエットやプランタンなどに比べて、BHVはとっても庶民的。

雑貨やファッション、アクセサリー、コスメ、キッチン用品、文具、インテリア、DIYなど、あらゆる商品が手に入ります。

ポップでキュートなものが多く、お土産にぴったりのキュートなパッケージのスイーツも販売していますよ。

4. 帰国後もパリの余韻に浸れるお土産を!

帰国後もパリの余韻に浸れるお土産を!

せっかくパリに来たのだから、お土産選びだけに時間を取られたくありませんね。

立ち寄った場所で気に入ったものを購入するのが一番ですが、旅の後半になって焦らないように事前チェックをしておくのも大切です。

ぜひ今回ご紹介したショッピングセンターなどで、観光や遊びの合間に効率的に土産をゲットしましょう。

帰国してからもパリの思い出に浸れるような、素敵なものを選んでください!