空気に触れることでどんどんと酸化してしまうコスメの顔料や油分。肌に負担をかけないためには、帰宅後少しでも早いタイミングでのクレンジングがおすすめです。
“帰ったらすぐにクレンジングしてスッキリしたい!”
肌も疲れていることを実感するメイクを落とした瞬間。でも、クレンジングするタイミングややり方によっては、メイクをしたまま過ごすよりも肌を傷つけてしまいます。
今回このページでは、美肌を作るクレンジングのベストタイミングを解説。クレンジングから見直して肌を変えたいと考えている人はぜひごらんください!
クレンジング、帰宅後すぐのタイミングは間違っている?
“お風呂に入るまでメイクはそのまま”という人もいれば、”せめてメイクだけでもサッと落としたい”という人もいます。肌のことを考えて、1秒でも早くメイクを落とすのは正しい考えです。
ところが、毎日家に帰ってきたらすぐにクレンジングすることが、じつは肌ダメージの原因になっているとしたら…。クレンジングの刺激が気になっている人は、一度クレンジングのタイミングを見直ししてみてください。
みんなのメイク落としのタイミングは?
オルビスのキクラボで行われたアンケートでは、メイク落としのタイミングは、お風呂の途中が52%と半数を超え、次にお風呂に入る前が34%という結果に。帰宅後すぐにクレンジングする人は9%と少数派の結果になっていました。
また、ダヴやポンズでおなじみのユニリーバ・ジャパンが行ったアンケートでもほぼ同様の結果に。しかしユニリーバでは、やはり帰宅後はなるべく早く皮脂やメイク汚れを落とすのが理想的だとまとめられていました。
化粧品は時間とともにどんどん酸化します。メイク後6~7時間以内、ちょうど朝出かけたら夕方~夜帰ってくるときがクレンジングのベストタイミングになっています。
帰宅後すぐにクレンジングする方法
家に帰ってきたら洗面所に直行、急いでメイクを落とすために、クレンジング剤を手早くなじませて、ぬるま湯よりも少し熱めのお湯で洗い流す…。間違った方法、間違ったタイミングのクレンジングに心当たりはありませんか?
帰宅後すぐがベストタイミングのクレンジング。きちんとメイクを落とすためのポイントを見ていきましょう。
クレンジング時の毛穴、開いていますか?
帰宅後すぐにクレンジングしても、なかなかメイク汚れが落ちないときがあります。ここでメイクが落ちにくいからと、ゴシゴシ肌をこすってしまったり、2回・3回とクレンジングをやり直したり、熱いお湯で洗い流してしまうと肌に大きなダメージを与えてしまいます。
クレンジングでしっかりメイク汚れを落とすには、毛穴を開かせることが必要です。帰宅後すぐのタイミングでは、乾燥により毛穴は閉じたままに。このままでは毛穴の奥に入り込んだメイク汚れを落とすことができず、クレンジングにとても時間がかかってしまいます。
毛穴を開くには肌を蒸らすのが一番。少し面倒でも美肌のためにはとても重要なので、ぜひ今日から実践してみてください。
①電子レンジで蒸しタオルを使る
清潔なフェイスタオルを水に塗らし軽く絞ります。ポリ袋やジップロックに入れて(口を少し開けておく)、電子レンジ600Wで約1分。ほかほか・あつあつの蒸しタオルができるので適温に調整してから使います。
②お湯で蒸しタオルを使る
洗面器やボウルにあつあつのお湯をいれ、清潔なフェイスタオルを浸し、軽く絞るだけでも蒸しタオルが作れます。こちらもヤケドに注意して、適温に調整してから使ってください。
③スチーマーを使う
フェイス用のスチーマーを使えば、テレビを見ながら顔が蒸らせます。安いもので2,500円くらいから販売されているので、毛穴の黒ずみや角質が気になる人はぜひ使ってみてください。
クレンジング剤は十分な量を温めてから使う
クレンジングするときは、十分な量のクレンジング剤を手の平に取り、まずは手の平の上で温めるように指先でなじませてから肌にのせていきます。特にオイル・クリーム・バームなど油分の含まれたクレンジングはしっかり温めてから使いましょう。
ホットクレンジングもおすすめ
ホットクレンジングとは、水分が混ざると発熱する成分”グリセリン”を含んだクレンジング剤です。温めてメイクを浮かせることができるため、どんなタイミングでもゴシゴシこすらずマッサージするだけでメイクオフできる特徴があります。
市販のホットクレンジングでは、マナラホットクレンジングゲル(ジェル)などが有名。オイルが苦手な人やミルクやリキッドではメイク落ちが心配という人はぜひ使ってみてください。
またフルリクリアゲルクレンズや無印良品のマイルドクレンジングジェルなど、普通のジェルも手の平でしっかりと温めてから使うと、メイクが浮かせやすくなります。ジェルタイプのクレンジングが好きな人はぜひ温めてから使ってみてくださいね。
秋冬のクレンジングタイミングに要注意
クレンジングで肌荒れしてしまうのは、そもそもクレンジング剤が肌に合っていないことを除けば、皮脂やメイク汚れが肌に残っていることや、メイクがなかなか落ちないからと、ゴシゴシこすりすぎたり、クレンジング後のスキンケア不足などが原因です。
特に寒い季節は、肌が冷えているのでクレンジング剤とメイクや皮脂がなじみにくく、さらにお湯で洗い流すことにより肌が極度に乾燥します。メイクが落ちにくいときは、まずは肌を温めてメイクが落ちやすくなったタイミングでクレンジングしましょう。
これぞクレンジングの最適タイミング!
帰宅後すぐにクレンジングするのがベストタイミングだとしても、先にクレンジングと洗顔だけを済ませるのはやっぱり面倒ですよね。
ズバリ、クレンジングのベストタイミングは、帰宅後すぐにシャワーかお風呂に入ること。さらに、髪や顔が濡れてしまうからとお風呂にはいってすぐにメイクを落とすのではなく、”湯船につかった後”がより適したタイミングになっています。
シャワーだけで済ませるときも、なるべく一番最後にクレンジングするのがベストなタイミング。蒸気でしっかりと肌が蒸らされ、毛穴が開いている状態でクレンジングすると、肌に負担をかけずにするんとメイクが落とせます。
やはり楽なのはお風呂に入るついでにクレンジングしてしまうこと。ただし、入浴中というタイミングだからこそ注意したいこともあります。今まで髪や身体を洗うついでにクレンジングしていた人はぜひチェックしてみてください。
クレンジング後の肌は乾燥が大敵
お風呂に入ったらまずクレンジングするという人がほとんどですが、最初にクレンジングや洗顔すると顔の水分がどんどんと蒸発します。特に熱いシャワーや湯船のお湯には要注意。肌が張ったような感覚は乾燥のサインです。
どうしても先にクレンジングしたいときは、洗顔後、何度か水で肌をパッティングすると肌の乾燥が防げます。お風呂あがりはミスト容器に入れた化粧水が便利。すぐに肌に吹きかければ保湿と毛穴の引き締め効果が一度に得られます。
お風呂で洗う順番も重要
お風呂ではどんな順番で洗っていますか?一番最初にクレンジングや洗顔を済ませてしまうと、シャンプーやトリートメントを流したときに、洗浄成分が肌に残ってしまい、肌荒れの原因になってしまうことがあります。クレンジングや洗顔するタイミングを一番最後にするのはこのことも大切な理由です。
クレンジングするタイミングがない…そんな時は?
夜帰ってくるのが遅いと、疲れてしまってなかなかクレンジングするタイミングがないときがあります。お酒を飲んだあとはメイクしたまま寝てしまったり。この見出しでは、ついついクレンジングを忘れてしまうという人のために、タイミングを逃さないためのコツをまとめました。
クレンジングシート
クレンジングシートがあれば、わざわざ洗面所やお風呂に行かなくてもその場ですぐにメイクが落とせます。肌に摩擦ダメージを与えてしまうので、毎日使うのはおすすめできませんが、クレンジングするタイミングがないときはとても便利です。
クレンジングシートの使い方や人気商品については、下記関連ページもぜひごらんください。
ふき取りクレンジング
W洗顔不要のクレンジングリキッドやクレンジングウォーターとコットンを一緒に常備しておけば、クレンジングシートのように使えます。メイクが濃い目元などは、クレンジング剤を浸したコットンで、30秒ほどパックをするとメイクが落ちやすくなります。 テカリやざらつきが気になるメイクをしてないメンズにもおすすめです。
朝、起きたタイミングのクレンジングってどう?
最近ではメイクしたまま寝れるミネラルファンデなどもあるので、中にはクレンジングや洗顔は朝に済ませるという人もいます。しかし、肌の汚れはメイクだけではありません。皮脂はもちろん、ホコリや雑菌などが肌に付着したまま寝てしまうのは、肌荒れの原因に繋がります。
朝クレンジングとは、メイク前に分泌される皮脂をなるべく減らすのが目的。前日のメイクも、朝起きたタイミングでクレンジングすればいいというわけではありません。
まとめ
クレンジングのベストタイミングについて、もう一度おさらいしておきましょう!
- クレンジングは帰宅後すぐがベスト、ただし毛穴をしっかり開いてから。
- 入浴時にクレンジングするときは、一番最後がベストタイミング。
- クレンジングするタイミングがないときは、楽にクレンジングできる方法を取り入れて。
同じクレンジング剤を使っていても、クレンジングするタイミングを変えるだけで、毛穴の奥に詰まったメイク汚れ、黒ずみ、角栓が落ちやすくなり、少しずつくすみのない明るい肌色へと変化していきます。
美肌作りはクレンジングから。ぜひ、ベストタイミングなクレンジングを続けて肌を変えてみませんか?