購入したばかりのジーンズや長く愛用しているオーバーオールなど、誰でも一つは持っているデニム素材の洋服。
洗濯の回数や着用期間などによって、風合いや色落ちは変わってきますよね。
「これ以上色落ちさせたくない。」
「今の風合いを保ちたい。」
洗濯を少し工夫することで、お気に入りのジーンズなどの色落ちを最小限におさえ、風合いを保つことができます。
今回は、洗濯が難しいと言われるデニムの正しい洗い方や干し方、色落ちを防ぐ驚きの方法など洗濯ソムリエの筆者が詳しく解説!
お金のかからない方法なので、すぐに実践できますよ。
是非チェックしてみて下さい。
ジーンズの基本の洗い方
デニムにはいくつか種類がありますが、今回は着用前の洗濯が必須なリジットデニムと、
色落ちさせたくないデニムの基本的な洗濯方法をご紹介します。
未加工の生デニム・リジットデニムの初めての洗濯
最初の洗濯がとっても重要な未加工なノンウォッシュデニム。
購入したての時は糊がついているので、着用前に糊を落とさなければいけません。
ここで失敗をしてしまうとせっかく購入したジーンズなどが台無しになり、最悪の場合ムラになってしまうことも…
洗濯すると色が抜けて縮みますが、柔らかさとフィット感を出すためにも、最初にきちんと洗濯をしておきましょう。
また、リジットデニムは染料がかなり流れでるため、必ず単体で洗濯するようにして下さい。
白いTシャツが青いTシャツになってしまうほど色落ちするので、注意して下さいね。
手順1 : ボタンフライを外す
洗濯の前に、まずはジーンズのボタンフライを全て外しましょう。閉めたままだと、ボタンフライの周りだけ色が残ってしまうことがあります。
ボタンを外し、ジーンズを裏返したら洗濯機に入れましょう。
手順2 : 液体洗剤をいれる
粉末洗剤は水の中で偏ってしまう場合があり、色ムラの原因になることがあります。
均等に浸透させるためにも、蛍光増白剤の入っていない液体洗剤を使用して下さい。
手順3 : 柔軟剤をいれる
柔軟剤を柔軟剤投入口に入れます。柔軟剤は色落ちには関係ありません。
ジーンズを柔らかく心地よい履き心地にするためにも、入れることをおすすめします。
手順4 : 洗濯機を回す
折りたたんだりネットに入れてしまうと色ムラがでてしまうので、できるだけ広げた状態で洗濯するのがコツ。
後はいつもと同じように普通の洗濯モードでOKです。
至ってシンプルで基本的な洗濯方法なので、あまり細かいことを気にする必要はありません。ポイントを押さえて洗濯すればキレイに縮んで柔らかくなるので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
色落ちさせたくないデニムの洗い方
できるだけ色落ちを押さえて風合いを保ちたいジーンズは、手洗いがおすすめです。
洗濯の回数が増えるとある程度の色落ちは仕方がありませんが、ポイントを押さえて洗濯すれば色落ちをかなり防ぐことができるでしょう。
手順1 : バスタブに水を張って洗剤を入れる
ジーンズなどのデニム素材の洋服は、コンパクトに折りたたんでしまうと色の濃淡の差が出てしまいます。
それを防ぐためにも、できるだけ広げた状態で手洗い洗濯するのがコツです。
バスタブや大きめの桶などに水を張って、水の容量にあった規定の量のおしゃれ着用中性洗剤をいれて溶かして下さい。
手順2 : 塩を入れる
色落ち防止のキーアイテムとなる塩。塩には色落ちを防ぐ作用があり、色止め剤として使用できます。
水1リットルに対し大さじ1程度の塩をいれ、しっかりかき混ぜましょう。
手順3 : 裏返しにして入れ、15分つけ置きする
裏返しにしたジーンズなどのデニムを、なるべく広げた状態でゆっくりと水の中に沈めます。
全体をしっかり水に沈めたら、10分程つけ置きしましょう。
汚れ具合によってつけ置きは5分~15分の間で調節して下さい。
手順4 : シャワーで洗い流す
つけ置きが完了したら、シャワーなどで全体を洗い流していきましょう。
塩水を含んでいるので色落ちしにくいですが、後から塩が浮き出てくることもあるので、
しっかり洗い流すようにして下さい。
手順5 : 洗濯機で脱水する
手で軽く水気をとったら、洗濯機で1分間ほど脱水します。
洗濯機の面にそわし、できるだけ広げてジーンズを入れることで、偏りなく部分的な色落ちを防止することができるでしょう。
塩を入れることで色落ちを防ぐことができますが、全く抜けないわけではありません。
塩に抵抗がある場合は、市販の色止め剤などでもOKです。
その他デニム生地専用の洗濯洗剤もあるので、一度チェックしてみて下さい。
生地を傷めない正しい干し方
ジーンズを干す場合は、楕円形のピンチハンガーがおすすめです。
立体的に干せるので早く乾かせます。
ポケットも早く乾かせるよう干す時は裏返しのまま、風通しのいい場所で陰干ししましょう。
縫い目部分を縦に軽く引っ張ってシワを伸ばし、ジーンズを履いた時のシルエットをイメージして干すときれいな仕上がりになります。
デニムの洗濯の注意とは
色落ちや縮みなどが心配なデニムのお洗濯。
きれいに仕上げるために、いくつかの注意ポイントを覚えておきましょう。
白い物と一緒に洗濯しない
青い染料が流れ出してしまうデニム生地は、必ず白系の物とは別にして洗濯しましょう。
色移りが気にならない濃い物やデニム同士との洗濯はOKですが、生地同士の摩擦を防ぐためにも、可能なら単独洗いが一番おすすめです。
毎日洗濯しない
洗いすぎは生地を傷め、色落ちを加速する原因になります。
着用頻度にもよりますが、毎日履くジーンズでも1週間に1度程度の洗濯に留めておきましょう。
汗などが気になってどうしても頻繁に洗濯したい場合は、洗剤を使用しないつけ置き(5分程度)の水洗いがおすすめです。
直射日光は避ける
デニム素材は分厚いので乾きにくいというデメリットがあります。
太陽にあてて干したい所ですが、紫外線や直射日光は変色や生地の劣化を早めてしまうので、必ず干す時は陰干しするようにして下さい。
風通しの良い場所でしっかり乾かし、生乾きで取り込まないように注意しましょう。
生乾きは雑菌繁殖や嫌な臭いの原因になってしまいます。
場所がない時は扇風機をあてて乾かすなど、工夫するようにして下さい。
まとめ
「購入したての風合いが好き」という人から、
「色落ちした方がかっこいい」という人など、それぞれ好みが分かれるデニム。
ジーンズなど、洗濯機でガンガン洗って白っぽく仕上げていくのもまた、オリジナルの育て方かもしれません。
洗濯方法を変え、自分流のデニムを育ててみて下さいね。