洋服のようにこまめに洗濯することがない帽子。ついついそのままにしてしまいがちですが、汗やほこりなど、使用するたびに汚れは溜まります。
洗い方がわからないからといって、そのままにしていてはとても不潔。ですが、洗濯機に適当に入れて洗うのも絶対にNGです。
帽子は洗濯に失敗すると型崩れや色落ちの原因になり、ダメになると二度と着用できなくなることも…。
そこで今回は、型崩れや色落ちを防ぐ正しい帽子の洗い方をご紹介します。汗じみや黄ばみを防ぎ長持ちさせるためにも、帽子は定期的に洗濯することがおすすめです。
こちらの記事では基本の洗濯方法の他にも、型崩れを防ぐ帽子の干し方やコツなど、詳しく解説しています。大切な帽子を洗濯する前に、ぜひ一度目を通してみて下さい。
帽子を洗う頻度は?
型崩れなどの心配もあり、購入してから一度も帽子を洗濯したことがない人も多いのではないでしょうか?
帽子には汗以外にもヘアスプレーやワックス、ほこりなど、目には見えなくても汚れはべったり付着しています。毎日使用するのであれば、5日~7日に一度は洗濯しましょう。
また、シーズン終わりの長期保管は、洗濯せずそのまま保管すると色が変色してしまうこともあります。
必ず洗濯をして、汚れを落としてから保管するようにして下さい。
帽子の種類は?素材別洗濯方法のコツ
帽子といっても、その種類は様々です。
洗濯可能かどうかは帽子の裏にあるタグでチェックできますが、基本的に麦わら帽子(天然素材)やペーパーハット(紙素材)の帽子は洗うことができません。
その他にも、レザーやファー、麻なども洗濯できないので注意して下さい。帽子に使用される素材はどのようなものがあるか、それぞれの特徴を見てみましょう。
- ニットの帽子
秋冬に重宝する温かいニット帽。ウールやカシミア素材は洗濯不可が多いですが、洗濯可のマークのあるアクリル素材であればお家で洗うことができます。
アクリル素材は洗濯に強いのがメリットですが、伸びやすいので優しく丁寧に洗うのがポイントです。
- キャップ・ハット
綿やポリエステル素材は基本的に洗濯可能ですが、洗濯することで型崩れの心配があります。
キャップやハットを洗う時は強く押したり、曲げたりしないように気をつけて洗いましょう。
洗濯前のチェックポイント
帽子を洗濯する前に、チェックしておかなければいけないポイントが3つあります。洗濯に失敗しないためにも、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 洗濯表示タグをチェックする
まず最初に、必ずチェックしなければいけないのが洗濯タグです。
帽子の内側にタグがついているので、『洗濯機の使用が可能かどうか』、『手洗いを推奨しているかどうか』を確認してみて下さい。
洗濯桶のマークに☓がついている場合は、お家での洗濯ができないので注意が必要。桶に手が入ったマークがあれば【手洗い洗濯が可能】という意味になります。
また、洗濯桶のマークに書かれている数字もチェックしましょう。
これは洗濯する温度の上限を表していて、例えば『40』と表記がある場合は『40度以下のお湯で洗濯できる』という意味になります。
タグを見れば帽子の適切な洗い方がわかるので、必ず最初にチェックするようにして下さい。
- 装飾品を外す
帽子にブローチやワッペン、ピンやリボンがなど、本体と違う素材がついている場合は、外してから洗濯するようにして下さい。
外さず洗濯してしまうと、色移りや帽子を傷める原因になり、装飾品自体が壊れる場合もあります。外せるものは全て外し、洗濯後に再度付け直すようにしましょう。
- 色落ちの有無
色の濃い帽子の場合、色落ちが心配ですよね。その場合は、洗濯前に色落ちしないかどうかをチェックしてみましょう。
方法はとても簡単で、洗濯洗剤を染み込ました白い布、または綿棒で、裏地など目立たない部分に円を描くようにこすり付けます。
布、または綿棒に帽子の色がつかなければOK。色がついてしまった場合は、家での洗濯は諦めてクリーニング屋さんにお任せするのがベストです。
帽子の基本的な洗い方
帽子の素材や種類、注意点を理解したところで、次は洗濯方法をご説明します。
洗い方には【洗濯機を使用する方法】と【手洗いの方法】がありますが、洗濯機可能なものでも、型崩れを防ぎ長持ちさせるためには手洗いがおすすめです。
- 洗濯ネット
- おしゃれ着用洗剤
- バスタオル
- 洗濯桶(手洗いの場合)
装飾品を外して準備が整ったら、次はいよいよ帽子を洗濯していきます。
①汚れが目立つ箇所は下処理をする
汚れがひどい部分には直接洗剤をつけ、軽くたたき洗いをしておきましょう。
スポンジやブラシを使うと、効果的に汚れを落とすことができます。
②帽子を洗濯ネットに入れる
帽子を折りたたむとシワや型崩れの原因になるので、たたまず入る少し大きめの洗濯ネットが理想です。
刺繍などがある場合は、帽子を裏返しにして入れるようにして下さい。
③「ドライ」または「手洗い」コースを選び、脱水は短めに設定
「ドライ」または「手洗い」ボタンを押したら洗剤を投入口に入れます。
標準モードは水流が強く生地を傷めてしまうので、洗濯コースは一番優しいモードを選びましょう。型崩れを抑えるために、脱水は短め(1分)に設定して下さい。
④バスタオルで水分を取る
脱水を弱めに設定しているので、帽子に水分が多く残ります。バスタオルで帽子を優しく包み込み、軽く押さえながら残っている水分を取りましょう。
①汚れが目立つ箇所は下処理をする
洗濯機での洗い方同様、汚れがひどい部分は先に下処理が必要です。
②洗濯桶にぬるま湯と洗剤を入れる
帽子がゆったり入る洗濯桶にぬるま湯を溜め、おしゃれ着用洗剤を溶かします。入れるぬるま湯の量によりますが、洗剤はキャップ5ml程度でOKです。
大体の目分量で大丈夫ですが、洗剤は汚れ具合によって調節して下さい。
洗剤の入れ過ぎは返ってすすぎの回数を多くし、生地を傷める原因になるので注意しましょう。
③洗濯桶に帽子を入れ押し洗い
洗濯桶に帽子を入れたら、優しく押し洗いしていきます。この時、キャップやハットの帽子の場合は、ツバを力強く押したり折り曲げたりしないよう注意しましょう。
汚れ具合に応じ3回~5回ほど押し洗いしたら、15分~20分つけ置きします。
④すすぎ洗いをする
お湯を捨て、新しいぬるま湯を入れ再び押し洗いしましょう。帽子に染み込んだ洗剤をきれいに落とすためにも、3回~5回すすぎを繰り返します。
お風呂場で洗う場合は、シャワーをかけながらすすぐのもOKです。
⑤バスタオルで水分を取る
バスタオルに帽子をくるみ、優しく押し当てながら帽子の水分を取ります。
タオルが濡れてしまったら水分が吸収できなくなるので、1、2度タオルを変えてしっかり水分を取るようにして下さい。
帽子の干し方
型崩れ・傷みを防ぐには干し方も重要です。特にキャップやハットは型崩れしやすいので、干し方には注意しましょう。
- 陰干しをする
帽子の素材に関係なく、干す時は風通しのよい陰干しがおすすめです。外干しは紫外線や花粉・ほこりなどの影響により、色あせや変色の恐れがあります。
生地へのダメージを避けるためにも、日光が直接あたらない室内で干すようにして下さい。
- 洗濯バサミを使用しない
洗濯バサミは跡が残り型崩れの原因になるので、帽子を干す時は洗濯バサミの使用は避けたほうがいいでしょう。
また、ニット帽などは吊るして干すと伸びる恐れもあるので平干しがおすすめ。
キャップやハットなどは形を整えてからボウルやざるの上に乗せて干すと、型崩れを防ぐことができます。
まとめ
洗濯に失敗し、伸びたり型崩れをしてしまうと二度と元には戻りません。
そうならないためにも、帽子を洗濯する前には、正しい洗い方をマスターすることが大切です。
また、洗濯機の使用が可能な場合でも、お気に入りの帽子は優しく洗える手洗いがおすすめです。
目に見えなくても帽子は1度着用するだけで汚れてしまうので、こまめにお洗濯しましょう。
ご紹介した記事を参考に、正しい洗い方と手順をマスタしーて、大切な帽子を長持ちさせて下さいね。