女性ホルモンのことをご存知ですか?
言葉は知っていても、【女性ホルモン】や【ホルモンバランスの崩れ】というものが一体何なのかを、きちんと知っている人は少ないかもしれません。
生理不順や肌荒れ、不眠症に嫌悪感…。誰でも一度は経験がある体の不調や憂鬱な感情。
これらは女性ホルモンが影響し、そのバランスが崩れている場合があります。
しかしこういった症状を、「ただ何となく調子が悪いだけ」と済ませていないでしょうか?
普段から自分の体ときちんと向き合わず過ごしていると、重大な病気や不調を見過ごしかねません。
実はとってもこわいホルモンバランスの崩れ。まずは女性のからだについてきちんと理解し、ホルモンバランスの崩れについて知識を深めましょう。
「最近何となくやる気がでなくてしんどいな。肌荒れが気になるな。」
というあなたは是非こちらの記事を参考に、当てはまる原因がないかをチェックしてみて下さい。
女性ホルモンについて
女性ホルモンと聞けば、生理や出産、授乳にしか関係ないと思っている人も多いのではないでしょうか?
実は女性ホルモンはこれ以外にも髪や肌、血管や骨など、体内のあらゆる部分と密に関係しています。
シワやたるみなどにも関係していて、老化を防ぐためにも女性ホルモンはかかせません。
女性ホルモンは2種類あり、1つはプロゲステロン(黄体ホルモン)、もう一つはエストロゲン(卵胞ホルモン)と呼ばれ、月経のリズムにより卵巣から分泌されます。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
- コラーゲンを作る線維芽細胞を活性化する
- 皮膚に弾力を与える
- 艷やかな髪を作る
- 妊娠しやすい体を作る
- 受精卵の着床に備える
どちらも女性らしさを作る大切なホルモン。互いにバランスを保ちながら、生殖をつかさどっているのです。
この女性ホルモンの分泌がきちんと行わなければ、肌や髪だけでなく、内蔵や神経、心などにも障害が起こってきます。
ホルモンバランス崩れのサイン
このように、女性の体を守ってくれている女性ホルモン。健康に分泌されず崩れてしまうと、どうなってしまうのでしょうか?
ホルモンバランスの崩れのサインを見てみましょう。
体の不調編
- 月経不順
- 顔がほてる
- 腰や手足の冷えを感じる
- 膣のかゆみ・ガンジタ
- 息切れ・動機
- こむらがえりが起こる・足がつる
- 肌が乾燥する
- 肌荒れ
- 爪が割れやすくなる
- 体がむくむ
- 頭痛・めまい
- ひげやすね毛が濃くなってくる
心の不調編
- だるい・疲れやすい
- 気力・やる気がでない
- 眠れない・寝つきが悪い
- イライラする・怒りっぽい
- 落ち込みやすい
こういった症状がでている場合、女性ホルモンの分泌が減ってバランスが崩れているサインかもしれません。
また、これらの症状が長引いたりひどい場合は、深刻化していることもあるので、すぐに婦人科などを受診するようにして下さい。
ホルモンバランスが崩れる原因
女性ホルモンのバランスが崩れる原因の一つに、加齢が挙げられます。
年齢と共に卵巣機能が低下し、ホルモン分泌が減少するのは自然の流れとして、ある程度は仕方のないことと言えるでしょう。
45歳以降ともなれば、減少と共に更年期障害なども起こり得るので、きちんと検診などを受けることをおすすめします。
しかしまだまだ若い世代、40歳以下のホルモンバランスの乱れや減少は加齢以外の理由が考えられます。
加齢以外でホルモンバランスが乱れる原因
食生活の乱れ
お酒の飲み過ぎや胃腸のもたれ、栄養の偏りなども女性ホルモンに影響を与えます。
適度なお酒は問題ありませんが、過剰な摂取は女性ホルモンだけでなく肝臓などにも影響がでる可能性があるのでほどほどにしましょう。
睡眠不足
睡眠時間は人によりバラバラです。睡眠は量より質が大切ともいわれているので、まずは睡眠の質を高めるように心がけなければいけません。
アロマを焚いたり、お昼間に軽く運動してみたり、ぐっすり眠るためにも色々な方法を試してみて下さい。
過度なダイエット
無理な食事制限で体重を落とすと、脳や体に栄養が行き渡らなくなりとても危険です。
急激にダイエットをすると生理が止まったりすることもあるので注意して下さい。無理をせず食事はバランスよく食べ、適度な運動を取り入れるようにしましょう。
ストレス
女性ホルモンの司令塔である視床下部・脳下垂体はストレスにとても弱いと言われています。
ストレスは女性ホルモンの分泌を左右する大きな原因となるので、溜めないようにしなければいけません。
また、上手くストレスを発散することも大切です。休日に友達と食事をしたり、趣味を楽しんだり…。
心を解放できる場所や趣味などを見つけておくことをおすすめします。
女性ホルモンを整えるために気をつけたいこと
ご紹介した、【ホルモンバランスが乱れる原因】に心当たりがある場合は、それらをもう一度見直してみる必要があります。
ホルモンバランスの崩れをそのままにしておくと、婦人科系などの重大な病気を引き起こしかねません。
近年20代30代の若い女性でも、子宮や卵巣の病気、不妊症などが増えていると言われています。
これらは初期では気づかず、進行して手遅れになってから気づくケースもあるので、十分な注意が必要。
普段から基礎体温をつけたり、体を冷やさないように心がけたり、自分の体には気を配ることが大切です。
そして体の不調などで少しでも気になることなどがあれば、一人で悩まずにすぐ専門家などに相談するようにして下さい。
まとめ
女性の体はとても複雑で、病気にかかっていなくても気分が優れなかったり、不調になることはあります。
特に生理前は女性ホルモンが急変動するので、体が不調になりネガティブ思考になりがち。
不調やつらさが、数日・数ヶ月続くようであれば、何らかの病気のサインかもしれません。
まずは普段から自分の体としっかり向き合いましょう。そしてホルモンのバランスを崩す原因となる生活を改め、規則正しい生活をするよう心がけて下さいね。