今回はぜひ読んでみてほしいおすすめの恋愛小説をご紹介。青春編、女性作家編、定番編、名作編、そして売れ筋編として今トレンドのおすすめ作品をピックアップしました。大人の女性が泣ける恋愛小説満載でお届けしています!
学生時代を懐かしく思える恋愛小説~青春編~
まずは大人になったからこそもう一度読んでおきたい青春恋愛小説から、映画化されているおすすめの作品を紹介します。映画を先に観るもよし、小説を先に読むもよし。ぜひ淡く切ない恋心をじんわりと思い出してみてください。
恋空
引用元:Amazon
2005年に携帯サイト”魔法のiらんど”で公開された恋愛小説。2006年に単行本が発行、2007年に映画化(新垣結衣/三浦春馬)、2008年にテレビドラマ化(水沢エレナ/瀬戸康史)された人気作品です。
著者:美嘉(ミカ)
2005年実体験をもとにした恋愛小説”恋空”を執筆開始。その後も”こんぺいとう”や”いちご水”など、中学生や高校生の切ない恋・いじめ・成長を描く青春・恋愛小説作品を多数執筆しています。
あらすじ
とあるきっかけでイケメン同級生のヒロと知り合った高校生の美嘉。地味な自分とはまったく違うように見えたヒロに少しずつ惹かれ付き合うことに。恋人同士になりずっと楽しい日々が続くと思っていた美嘉ですが、衝撃的な出来事が次々に起こり始めます…。
おすすめポイント
比較的軽く読めるおすすめ定番の恋愛小説。学生の頃の不器用な恋愛模様が懐かしく思えて、まさにエモいです。大人女子でもキュンキュンしたい!そんなときにおすすめの恋愛小説になっています。 魔法のiらんどでは現在も無料で読めるのでぜひ。
君の膵臓をたべたい
引用元:Amazon
2015年に携帯小説サイト”小説家になろう”に投稿された青春恋愛小説。2015年~2016年にかけてさまざまな人気ランキングで上位に入賞。2017年に映画化(浜辺美波/北村匠海・小栗旬)、2018年にはアニメ化もされた大変評価の高い作品です。
著者:住野よる
君の膵臓をたべたいがデビュー作。”この作品だけは誰かに読んでもらいたい”と小説投稿サイトに投稿したところ、話題になり双葉社から書籍化されることになりました。2019年の新刊は20代女性を主人公にした”麦本三歩の好きなもの”。こちらもおすすめです。
あらすじ
主人公の僕が拾った”共病文庫”。そこにはクラスのアイドル的存在山内桜良の闘病日記でした。膵臓の病気で長くは生きられない少女桜良。僕は戸惑いながらも桜良の死ぬまでにやりたいことに付き合います。これまで人と関わることを避けていた僕ですが少しずつ変わり始め…。
おすすめポイント
とても丁寧に作られたことがしみじみと感じられる作品。いわゆるリア充だと思っていた桜良の秘密をただ一人知る僕。ありきたりな青春ラブストーリーではなく、僕の成長を見守りたくなってしまうおすすめの恋愛小説になっています。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
引用元:Amazon
2014年出版以来、恋愛小説・ロマンス小説でもベストセラー1位を誇る人気作品。ぼく明日の略称で親しまれる、第3回京都本大賞受賞の恋愛小説です。2016年に映画化(福士蒼汰/小松菜奈)。2018年には朗読劇も上演されました。
著者:七月隆文
小説・ライトノベル作家。一般文芸としてはぼく明日が初となります。最新作は2018年売れないカメラマンを主人公にした初の単行本”ぼくときみの半径にだけ届く魔法”。今後もヒットが期待されるおすすめの作家さんです。
あらすじ
通学電車の中で出会った福寿愛美に一目ぼれした美大生の南山高寿。勇気を振り絞って、また会えると声をかけると、愛美は涙を流し抱き付きます。付き合い始めた二人、でも二人の初めてを迎えるたびに涙を流す愛美。”あなたの未来がわかるって言ったらどうする?”想像もできない愛美の秘密とは…。
おすすめポイント
展開が楽しみになってしまうファンタジーな恋愛小説。秘密を知ると、最初から何度も何度も読み返したくなってしまいかなりおすすめです。小説も映画も泣けると評価が高い、おすすめの恋愛小説になっています。
感情移入できる?禁断の愛の物語~女性作家編~
この見出しでは女性作家の恋愛小説の中から、激しい愛をテーマにしたおすすめ作品を選んでみました。すでに映画やドラマを観たことがある人も、ぜひ恋愛小説としての各作品にハマってみてください。
冷静と情熱のあいだ
引用元:Amazon
1999年に出版。江國香織による女性目線(あおい)と辻仁成による男性目線(阿形順正)での交互連載が話題になりました。連載完結後は、別々の単行本としてセット販売されベストセラーに。2001年に映画化(竹野内豊)。まさに大人女子のためのおすすめ恋愛小説です。
著者:江國香織・辻仁成
江國香織さんの代表作と言えば、きらきらひかるや東京タワー。初心者でも読みやすい大人女子におすすめの作家さんです。間宮兄弟などの映像化作品も多いので、ぜひ小説と合わせてごらんください。
あらすじ
イタリアのフィレンツェで絵画を学ぶ阿形順正(あがたじゅんせい)。かつて深く愛し合っていた女性、あおいが忘れられず心にどこか空虚を感じています。そんな時友人からあおいがイタリアのミラノにいることを聞きますが、あおいにはすでにアメリカ人のパートナーがいました。”わたしの30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオーモのクーラで会ってね。約束してね。”という10年前のあおいの言葉を胸に、順正はドゥオーモの階段を上ります…。
おすすめポイント
辻仁成著”Blu”と江國香織著”Rosso”。作者が異なる二人主人公の違った目線からみるストーリーに心が奪われてしまいました。登場人物はもちろん、小説の中に登場するすべてが魅力的なおすすめの恋愛小説になっています。
ナラタージュ
引用元:Amazon
2005年に出版。2006年に宝島社の”この恋愛小説がすごい!”第1位を獲得しました。2017年の映画化の際には、松本潤さんと有村架純さんが主演を務め大変話題になった恋愛小説。映画だけ観たという人もぜひ小説を読んでみることをおすすめします!
著者:島本理生
デビュー作は2001年の”シルエット”。2003年には家族のふれあいを描いた”リトル・バイ・リトル”が芥川賞候補に。この作品は野間文芸新人賞受賞作を史上最年少の受賞作となりました。
あらすじ
高校卒業の日、演劇部顧問の葉山とキスをした泉。ずっとそのことが忘れられず大学2年生を迎えます。ある日泉のもとに”演劇部の卒業公演を手伝ってほしい”と葉山から連絡が。もう一度出会い、強く惹かれあう二人。しかし葉山はすでに結婚しており、嘘を知った泉は一度は距離を置きますが…。
おすすめポイント
不倫と知りながら依存しあう二人。運命の人だったと思いながらも、許されない禁断の恋に苦しむ大学生の泉に、感情移入できるかできないか、ぜひご自身で確かめてみてください。切ない描写が心に沁みるおすすめの恋愛小説になっています。
恋愛中毒
引用元:Amazon
1999年に出版。吉川英治文学新人賞受賞作品。一度読めば忘れられないと評価される、少し怖さを感じるおすすめの恋愛小説です。2000年にテレビドラマ化(薬師丸ひろ子)。
著者:山本文緒
恋愛中毒のほかにも2001年出版のプラナリアを代表作とする女性作家。2018年にはテレビドラマW不倫を描いた”あなたには帰る家がある”の原作者としても話題になりました。
あらすじ
もう他人を愛さないと決めたはずだったバツイチの水無月。神様に願うのは”どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。”作家でありテレビに出演するタレントでもある創路功二郎との関係はまさに恋愛中毒…。
おすすめポイント
じつは物語の主人公水無月は他人に言えない秘密を抱えています。生々しく変化していく主人公の心情には、恐ろしさを感じることも。大変読みやすいおすすめの恋愛小説ですが、読んだ後に心に受ける影響はスゴイです…。
これぞ大人におすすめの恋愛小説!~定番編~
この見出しでは、有名作家によるまさに大人のための定番恋愛小説をご紹介。読み応えのある恋愛小説をお探しの人にとてもおすすめです!
ノルウェイの森
引用元:Amazon
1987年に出版。上下巻で1,000万部を売り上げた超ベストセラーの恋愛小説。2010年に映画化(松山ケンイチ/菊地凛子/水原希子)。”深く愛すること。強く生きること。”のキャッチコピーで多くの大人女性たちの心をつかみました。
著者:村上春樹
読書好きの大人女性ならご存知のはず。代表作はほかにも”海辺のカフカ”、”1Q84”などが有名です。最近ではTwitterで”#村上春樹で語る”というハッシュタグが話題になりました。
あらすじ
飛行機の天井のスピーカーから聞こえたビートルズの”ノルウェイの森”。そんな中思い出されたのは20歳になるころの秋のできごと。自殺した唯一の親友キズキとその恋人だった直子。傷つきあった同士の二人は惹かれあっていき関係を持ちますが、ある事実が発覚します…。
おすすめポイント
読んでみたいけどなかなか手が出せないという人も多い村上春樹作品。ノルウェイの森は大変読みやすく、そして読書の秋にピッタリな”考察”ができるおすすめの恋愛小説になっています。映画化もされた美しい作品をぜひ読んでみてください。
夜明けの街で
引用元:Amazon
2007年に単行本が刊行。サザンオールスターズの”LOVE AFFAIR~秘密のデート~”からインスピレーションを得た作品で、作中では歌詞が思い起こされる話が登場します。2011年に映画化(岸谷五朗/深田恭子)。
著者:東野圭吾
超ベストセラーのミステリー作家。恋愛小説については交通事故により妻直子が娘藻奈美の身体に入り込んでしまう”秘密”や映画化された”パラレル・ワールド・ラブストーリー”(K玉森裕太/吉岡里穂)などもおすすめです。
あらすじ
渡部は妻と娘を持つ30代後半のサラリーマン。不倫に否定的だった渡部ですが、会社にやってきた美人な派遣社員秋葉といつしか不倫関係に。二人の仲が深まる中、秋葉には複雑な事情があることを知ります…。
おすすめポイント
さすが東野圭吾作品。ただの恋愛小説ではなく、しっかりとミステリー要素が組み込まれ、どんどんと読み進めてしまう作品になっています。謎解きの面白さと大人の関係をリアルに描いたとても面白いおすすめの恋愛小説です。
世界が誇る文学を読みふける~名作編~
ここでは日本国内だけでなく世界で高く評価されている恋愛小説をご紹介。日常からかけ離れた文学の世界をじっくりと楽しんでみてください。
春の雪
引用元:Amazon
小説4部作”豊饒の海”の第1部。1970年のテレビドラマ、2005年の映画(妻夫木聡/竹内結子)、宝塚歌劇、徳永英明のシングルなどさまざまな作品に影響を与える名作。
著者:三島由紀夫
日本文学会の代表的な作家。日本だけでなく海外でも認められ、世界初の男性誌”Esquire”では世界の百人に日本人として初めて選ばれました。日本史でも有名な三島事件を起こしたことでも知られます。
あらすじ
華族の家に生まれさらに位の高い綾倉家で幼少期を過ごした清顕。綾倉家の一人娘聡子とは姉弟同然に育ちます。しかし10代になった清顕は聡子を突き放すような態度をとるように。清顕を深く愛していた聡子は傷つき皇族に嫁ぎますが、清顕は聡子が恋しくなってしまい二人は禁断の関係に…。
おすすめポイント
時間をかけてゆっくりゆっくりと読み進めていきたい作品。第1部春の雪でひとつの人生の結末を迎えた主人公が輪廻転生を繰り返す壮大な恋愛小説になっています。日常を忘れて悲しく美しい物語に涙を流したい人におすすめの恋愛小説です。
椿姫
引用元:Amazon
1848年に作者が交際していた高級娼婦のマリーをモデルにして書かれた長編の恋愛小説。この恋愛小説を原作として作られたオペラやバレエは大変有名です。何度も映画化され続けている不朽の名作。
著者:アレクサンドル・デュマ・フィス
フランスの劇作家・小説家。日本では佐藤賢一さんがデュマ・フィスの生涯をテーマにした”象牙色の賢者”という小説を書いています・
あらすじ
美貌の娼婦マルグリットは純粋な青年アルマンに出会うことにより真実の愛に目覚めます。パリ社交界での暮らしを棄て、純粋に彼を愛するマルグリットでしたが、アルマンの父親はそれを許しません。真に彼を愛するならば選ぶ道は…。
おすすめポイント
感動の傑作オペラとして有名な椿姫。何となくストーリーは知っていたという人は多いのではないでしょうか?原作の椿姫は、疲れた大人女子の心をいやしてくれる恋愛小説の大作。まだ読んだことがないという人にはぜったいにおすすめです。
トレンドおすすめをピックアップ~売れ筋編~
最後にAmazonの売れ筋ランキングからピックアップしたトレンドの2作品と、11月に映画公開を控えた大注目の恋愛小説をおすすめします。今すぐ読む恋愛小説をお探しの人はぜひ!
夜は短し歩けよ乙女
引用元:Amazon
2006年に出版。独特な作風が話題を呼んだ長編恋愛小説で、2017年にはアニメ映画として公開されました。ハマってしまう人はかなりハマるイチオシのおすすめの恋愛小説です。
著者:森見登美彦
まさに今の時代の実力作家。難しいことを考えずただただ引き込まれていく森見ワールドには、ネットを中心に多くのファンが募っています。
あらすじ
こじらせ大学生の先輩。そんな先輩がひそかに思いを寄せる黒髪の乙女。”阿保の祭典”と言い切っていた学園祭で、黒髪の乙女の気を引くべく、先輩は”ナカメ”作戦を決行します。頻発する偶然の出会い、二人の恋の行く先とは…!
おすすめポイント
とにかくコミカルでポップな恋愛小説。独特な作風は好みが分れますが、とてもテンポよく話が進むので読みやすいです。不思議な世界の恋愛小説にどっぷりハマるおすすめの恋愛小説になっています。
君と会えたから・・・
引用元:Amazon
2006年に出版。”もし、「明日」が無限にあるわけではないとしても今と同じような今日を生きますか?”となげかけた帯が特徴的。Amazonではもっと早く出会いたかったと好評の恋愛小説です。
著者:喜多川泰
本業はなんと塾の先生。一人旅をする男子高校生の成長を描いた”「また、必ず会おう」と誰もが言った。”(佐野岳)が映像化されています。
あらすじ
無気力に毎日を過ごす平凡な高校生の僕。そんな中、美しい女の子がやってきます。人生を変える教えを聞く僕は、いつしか彼女に恋心を募らせますが、次第に彼女の秘密が明らかになり…。
おすすめポイント
何となく将来が不安で、ただただ毎日が過ぎて…。そんな日々を送っている大人女子のみなさん、これは絶対に読むべきおすすめの恋愛小説です。さすが塾の先生!文章はかなり読みやすいです。著者がイケメンなのも個人的おすすめポイント。
マチネの終わりに
引用元:Amazon
2015年から2016年まで朝日新聞の朝刊で連載されていた恋愛小説。2016年に単行本が出版されました。2019年の11月1日に福山雅治さんと石田ゆり子さんの主演で映画が公開予定です。
著者:平野啓一郎
”日蝕”の真っ白な見開きのページ、二つの物語が同時進行した”氷塊”、文字で絵画を描いた”女の部屋”など、視覚に訴える実験的な作品が特徴です。三島由紀夫からも強く影響を受けた史上最年少の芥川賞作家。大人な短編集”透明な迷宮”や2018年の新作”ある男”もぜひ。
あらすじ
出会ってしまった転載クラシックギタリスト蒔野聡史とジャーナリストの小峰洋子。婚約者がいながらも惹かれあうふたり。40代という”人生の暗い森”を前にした切なすぎる恋の行方とは…。
おすすめポイント
心のままに答えを出すことが難しい大人の恋愛を、様々な現代的テーマを織り込んで表現した恋愛小説。ずっとずっと忘れられない人が心にいませんか?読み終えた後の余韻をただただ感じていなくなるようなおすすめの恋愛小説です。
おすすめ恋愛小説のまとめ
大人女子におすすめの恋愛小説を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
秋の夜長、涼しい風を感じながら読む恋愛小説は、いつもよりも心にじーんと来るような感覚を覚えます。休日にはのんびりできるカフェでお茶をしながら、恋愛小説を開くのも良いですよね。
今回は、普段読み物をしない人でも読みやすいおすすめの恋愛小説をピックアップしました。映像化されている作品がほとんどなので、ぜひ合わせてごらんください。
暑かった夏ももう終わり。しっとりと秋を感じられる瞬間を、ぜひ恋愛小説とともに過ごしてみませんか?